社会学部
経営社会学科
経営社会学科 客員教授
千葉大学で工業意匠を専攻し、鐘紡株式会社入社。同ファッション研究所の統括ディレクターとして国内外トレンド分析・発信業務に携わる。その後フランス系教育機関に転籍し取締役主席に就任、多数の産学協同プロジェクトを指揮する。2007年ファッションプロデュース会社を設立。ブランドマーケティングを切り口に様々なプロジェクト案件に携わる。日本メンズファッション協会常任理事、ベストドレッサー賞選考委員、ベストデビュタント賞実行委員長などを歴任し現在に至る。
経営学の中でも先端領域とされるのが、ファッション関連企業の経営戦略です。ファッション業界は流行と感性を武器に発展してきましたが、最近では超細分化するニーズへの対応やグローバルオペレーションなど感覚的かつ科学的な状況分析と経営判断が必要になっています。こうした流動的な時代に即応した企業戦略とは何かを探求する事が経営学(ファッション経営)の本質だと言えます。
ファッション業界は生活文化提案型産業とも呼ばれ、気分や感覚をビジネスに変換するノウハウを持っていることから様々な産業のハブ的存在になっています。そのような感覚系企業の成長戦略を立案するにはセンスを磨くだけでなく論理的な思考や計数的アプローチが必要になってきます。日々多くの成功事例を学び、分析・応用する基本姿勢が肝要です。
「ニューロ解析による友人レコメンドの影響因子特定とメカニズム応用」
昨今、親しい友人や支持するインフルエンサーらの意見及び推奨(レコメンド)が起点となるイベント参加や共感購買が広がりを見せています。本研究は、友人間に生じる選好・選択行動がどのような影響因子によって形成されるのかを、ミラーニューロン、記憶潜入、暗黙知などの文脈で経営学的、脳科学的に解明しようとするものです。
（1）上記テーマ「ニューロ解析による友人レコメンドの影響因子特定とメカニズム応用」に関し、科学研究費助成事業の支援を受けて、様々な角度から調査研究を行なっています。
（2）卓越した若きクリエーター（ファッション・音楽・アート・空間など）を表彰するベストデビュタントアワード<日本メンズファッション協会主催>を立ち上げて18年が経過。日本のソフト立国化、クールジャパンを下支えする業界支援活動として今後も継続していきます。
ファッションマネジメント論、株式・証券投資論、経営社会演習、経営社会実習、専門ゼミナール、卒業研究 その他
時間があればジャンルを問わず国内外で行われるアート展・工芸展を視察しています。また、ヨーロッパの様々な芸術運動に関心をもっており詳細を調べることが好きです。（特に20世紀初頭のウイーン分離派やイタリア未来派のデザイン・アート・構造物は装飾美・機能美に溢れていて素晴らしいと思います）
