社会学部
経営社会学科
マーケティング戦略や人的資本管理など企業経営に関する知識を学び、国際ビジネス領域も含めた事例研究などを通して、広く経営について理解を深めていく。
組織を導きビジネスを成長させる企業経営をはじめ、新しいアイデアをもとにした起業、あるいはグローバルなビジネスへの挑戦など、それぞれの関心や目標につながる学びがあります。
本コースでは経営に関する理論を学ぶとともに、企業や事業の現状を把握するためのフレームワーク(思考の枠組み、分析手法)についても学び、実在する企業や組織の経営や財務情報、各業界におけるビジネスモデルの実例を調査・分析。知識の実践を通して「リアルなビジネス」の姿に迫り、理解を深めます。
指導にあたるのは、企業経営や経営コンサルティングに携わってきた先生たち。その豊かな経験に基づいた授業で「企業の財産(人材・情報・資金・設備)を有効に使う効率的な経営方法」「海外での事業を成功させるには」「これまでにないビジネスを生み出すには」といった多角的な視点から学び、実社会に生かせる「実力」を身につけます。また「海外経営研修」ではグローバルに展開する日系企業の現地拠点を訪れるなど、異なる文化のもとで行われる企業経営の実際と、グローバルビジネスの現場を体感することができます。
酒向 浩二 先生
専門分野は国際アジア経済・グローバルビジネス。金融機関のシンクタンク部門で主席エコノミストとして先進国から新興国までの経済調査とコンサルティングに従事。慶應義塾大学経済学部卒、同大学院博士課程中退。博士(政策研究)。
金田 正明 先生
インディアナ州立Purdue 大学卒(Ph.D.)Philip Abbott 博士のもとで穀物貿易の研究に従事する。ミクロ経済学、マクロ経済学、フードビジネス論を担当。学生へは「あらゆる事柄に対して常に疑問を持ち、それらの疑問に知性を用いて批判的に検証して欲しい」と指導しています。
鳥越 規央 先生
専門分野は数理統計学。セイバーメトリクス(野球統計学)をはじめとしたスポーツデータ解析ならびにスポーツ経営の研究に従事。筑波大学大学院にて博士(理学)を取得。
Student Interview
企業経営や経済について学ぶうちに、以前はあまり気に留めなかったニュースのトピックにも、興味を持つことが増えてきました。専門ゼミで特に印象に残っているのは「日本流サービスの海外展開」という視点。きめ細やかな宅配便サービスを提供している企業の事例から、国内企業が海外でどのように事業を展開していくのかを調査しました。ほかにM&Aでグローバル化を進めた製薬会社の事例なども取り上げられ、実際の動きから興味深く学んでいます。
さまざまな企業やビジネスのしくみへの理解を深める学びは、社会の流れに対する視点と意識を変え、自分自身の成長へとつながるものに。卒業研究ではカフェ業界のビジネスに注目し、各カフェチェーンの経営戦略を比較しました。研究にあたってはコンビニ、ファストフード店も含めたカフェの利用状況やイメージを尋ねるアンケートのほか、実店舗での現地調査も実施。多くの資料から情報を集め、満足のいく研究論文を完成させることができました。