金田 正明

経営社会学科 客員教授
Ph.D.(農業経済学博士)

玉川大学農学部(農業経営研究室)卒業、オクラホマ州立大学 農学部農業経済学科修士課程卒業(M.S.)(流通経済専攻)、インディアナ州立パデュー大学 農学部農業経済学科博士課程卒業(Ph.D.)(国際経済、流通経済専攻)。
パデュー大学農学部農業経済学科リサーチ・アシスタント、東京農工大学大学院(農学部生物生産学科農業市場論講座)研究生、明治学院大学経済学部非常勤講師(農業政策論担当)、東京農工大学非常勤講師(現代農業論担当)を経て、現在、江戸川大学社会学部経営社会学科客員教授。学生が経済理論に基づいて社会現象を分析し、計量経済の手法を用いて卒業論文を完成できるように指導している。

研究分野:社会経済農学
専門分野:経営・経済農学


大学院では食料の輸出入国の政策が国際市場に及ぼす影響について、統計的手法を用いて分析を行っていました。2014年に学校給食に関して関心を持ち、生徒にアンケート調査を行いました。
生徒の健康のため、「和食回帰」=魚料理を増やすことが、短い給食時間での骨が多い魚料理の増加=食べ残しの増加では、問題だと思いました。個人を対象としている食育基本法の理念が、校内均一化の基に行われている学校給食の場に持ち込まれていることに疑問を持っています。

専門分野の魅力・学ぶ上で大事なこと


高校生の頃、日本へのアメリカによる穀物輸出禁止とOPECによる石油の輸出禁止を経験しました。東京では洗剤やトイレットペーバーが無くなり、食料価格も高騰しました。この経験が、私たちの生活に不可欠な「食料」に興味を持ったきっかけです。まずは経済理論を用いて複雑に絡み合った社会現象を紐解いてみることをだと思います。

研究テーマ


食料自給率、食の安心・安全

その他の研究テーマ
学校給食の課題(地産地消の取り組み、食育の推進、アレルギー、給食費未納等)、自治体のごみ減量化の取り組み、ニュージーランドの酪農、アメリカの小規模私立大学における改革の歴史とその戦略など。

最近の研究活動


日光の桜回廊の活用と保全について

ゼミナールでは2,3年生合同の「異学年教育」を通じて、実社会で即戦力となる人材を育成する。扱うテーマは、穀物貿易から食品の流通、企業の買物弱者対策、農産物直売所まで、さまざま。学生へは「あらゆる事柄に対して常に疑問を持ち、それらの疑問に知性を用いて批判的に検証して欲しい」と指導している。また、「学生自らその答えを導き出す能力を育てる場を提供したい」と心がけている。経済理論に基づき、論理的な分析ができる能力を身に着けて欲しい。

担当科目


経営社会演習、経営社会実習、専門ゼミナール、卒業研究