メディアコミュニケーション学部
マス・コミュニケーション学科
マス・コミュニケーション学科 教授
学士(文学)
映画・テレビドラマを中心に約35年間、映像を作り続けてきました。
映画「カレンダーif just now」(主演・大鶴義丹)初監督、「あなたへ」(主演・高倉健)プロデューサー、「憑神」(主演・妻夫木聡)脚本、TVドラマ「月曜ゴールデンドラマ・北海道警察シリーズ」(主演・財前直見)監督など、他にも多くの映画、テレビドラマを作ってきました。又2005年から江戸川大学で非常勤講師として「映画映像論」を受け持ってきました。
これからは「作品」ではなく「人」を作っていきたい、育てていきたいと思っています。
芸術には様々な表現があります。美術、音楽、文学等。映像は、記録・報道性と、娯楽として虚構を扱う芸術性を持っているといわれています。
後者の芸術性における「映画映像芸術表現法」と、その表現を裏付けする「映画映像論」、又「映画産業論」(※講義では、映画映像論の中で扱います)は、総合芸術と言われる映画産業全体についての研究です。
映像(特に映画・ドラマ)はメディアの中でも論理的説明を不得手とするメディアと言われています。しかしだからと言って感覚だけで映画は作れません。
「感覚の爪を研げ、論理の牙を磨け」
この言葉は、大師匠(師匠の師匠)で、映画監督の内田吐夢監督が弟子達に絶えず掛けていた言葉です。映画は、感覚だけでも、論理だけでも成立しません。その両方が備わって初めて作品が成立するということです。
映像を志すのであれば、映像表現において、自らの感覚を磨いていくという気持ちと、映画(作品)をただ観るのではなく作品を裏付ける論理を分析して自分のものにするという強い意思。この2つが大切です。
研究テーマは「映画」及び「テレビドラマ」の研究です。
具体的には「映画芸術表現法」として、脚本における文体、構成と人物造形の解析。演出における撮影の基本である映画の文法(ルール)。
「映画論」として、作家(映画監督)の映画術の研究と映画史。更に映画産業の研究もしています。
そして、専門ゼミナールでは、学生たちの映像表現研究の実証検証として「ショート・フィルム(短編映画)」を制作します。
映画が娯楽の王様と言われた1950~60年代、当時の映画は今のシネコンの様なものでなく、各映画会社が専属配給(ブロッキング・ブロック)システムで、全国の映画館で系列ごとに映画を上映していました。そしてその作品には映画会社の特徴(松竹の大船調や東映のアウトロー等)がありました。
何故のこのような特色が映画会社によって出たのか?その理由が、全国の映画館の立地条件に関わるのではないかと仮説を立てて、現在その検証を進めています。
脚本論、演劇ドラマ研究、映画史、演出論、映画映像論、専門ゼミナール、マスコミ総合、マスコミュニケーション演習・実習、卒業研究
落語。愛犬の散歩。