保育実習

保育士資格(児童福祉法に基づく国家資格)は、保育所のほか、乳児院や児童養護施設など児童福祉施設の保育者に必要な資格です。保育士資格を取得するためには、定められた科目を学ぶとともに、保育所、児童福祉施設等(保育所以外)などでの「保育実習」が必要です。保育実習は、3年次に3回に分けて行います。
(1) 保育実習IA(保育所)
(2) 保育実習IB(その他の児童福祉施設等)
(3) 保育実習II(保育所)または保育実習III(その他の児童福祉施設等)のいずれかを選択
各実習の前後には「保育実習指導」で準備と振り返りをていねいに行い、卒業・資格取得後に生かせる実践的な力を身につけていきます。

~保育所での実習~

3年次「保育実習IA」(10日間)


保育所の役割や機能、保育士の業務内容や職業倫理について具体的に理解するための実習です。観察やかかわりを通して子どもや利用者への理解を深め、子どもの保育及び保護者への支援について総合的に学びます。実習日誌に、保育の計画、観察、記録、自己評価等を記入します。

~児童福祉施設等での実習~

3年次「保育実習IB」(10日間)


児童福祉施設等の役割や機能、保育士の業務内容や職業倫理について具体的に理解するための実習です。観察やかかわりを通して子どもや利用者への理解を深め、子どもの保育及び保護者への支援について総合的に学びます。実習日誌に、保育の計画、観察、記録、自己評価等を記入します。

~保育所での実習~

3年次「保育実習II」(10日間)


保育実習IAよりも実践に結びつけて理解するための実習です。子どもの観察やかかわりの視点を明確にして、子どもの保育及び保護者支援について総合的に学びます。保育の計画、実践、観察、記録及び自己評価等について実際に取り組み、理解を深め、保育士としての自己の課題を明確化します。
※保育実習IIとIIIは、どちらか選択。

~児童福祉施設等での実習~

3年次「保育実習III」(10日間)


保育実習IBよりも実践に結びつけて理解するための実習です。家庭と地域の生活実態にふれて、児童家庭福祉及び社会的擁護に対する理解をもとに、保護者支援、家庭支援のための知識、技術、判断力を養います。また、保育士としての自己の課題を明確化します。
※保育実習IIとIIIは、どちらか選択。

Student Voice

子どもの主体性を大切にする保育を実施していたため、個々の子どもの興味を引き付けるような言葉掛けを意識し、クラス全体の活動の促し方に注意しました。読み聞かせでは、絵本にあう導入を行うことが難しかったです。絵本を読む前の手遊びや、子どもたちが絵本を楽しんだ後の余韻など、前後の流れを考えることに苦労しました。
疑問に思ったこと、実際に行ってみたいことを担任の先生に質問し、アドバイスをいただき、実習中に行動に移せたことが良かったです。
実習の最終日では、保護者の方から実習中の遊びについてお子様が家でお話ししているということを伺い、とてもうれしく、さらに保育者になりたい気持ちが強くなりました。(U.M.さん)

保育実習IA体験レポート

実習中に特に意識していたのは、声をかけるタイミングや言葉の選び方、伝え方です。反省するところもたくさんありますが、考えながら試してみることで、子どもたちとの関わり方を学ぶことができました。そして何より印象に残っているのは、はじめは「できない」と言っていた子どもたちが、自分でやろうとがんばりはじめる姿。そして「できたー!」と嬉しそうな瞬間の顔が見られたときの気持ちは、間近にいるからこそ得られた感動でした。(S.M.さん)