メディアコミュニケーション学部
こどもコミュニケーション学科
旭彩希先生による「乳児保育Ⅱ」。3歳未満児の発育・発達に応じた援助や関わり方について、知識と実践の両面から学ぶ。
大学の先生は、それぞれの専門分野やテーマを持つ研究者でもあります。「専門ゼミナール」(3年次)はその研究の一端に触れ、さらに自分自身の研究に向けて、学びの専門性を高める科目です。扱われるテーマの幅広さと奥深さは、大学ならではの学びの魅力を改めて感じさせてくれます。たとえば「実験・調査によって集めたデータをもとに、子どもの発達を心理学の視点から研究する」「子どもへの虐待、貧困といった問題に着目し、子どもの最善の利益と、それを保障する方法について考える」などのほか、子どもと音楽、子どもと博物館、児童文学、子どもへのスポーツ指導についてなど、複数の視点、学問領域に関わるものもあります。自分の興味や志向に合わせてゼミを選択し、それぞれのテーマに基づく専門的な知識を深め、研究の手法を学びます。また、実践を通して知識を深め技術を身につける科目も充実しています。たとえば「乳児保育Ⅰ・Ⅱ」(3年次)では、乳児保育に携わる保育者の役割や、発育・発達の過程と特性をふまえた援助・関わり方について学び、現場で必要とされる知識と技術を実践によって身につけます。そして実践の中で気づいたことや、学修を通して興味を持った分野と子どもとの関わり、専門ゼミでの学びと自らの視点とを結び合わせて発見したテーマが、4年次の卒業研究へとつながっていきます。
Student Interview
同じゼミに所属していても、一人ひとりが取り組むテーマはさまざま。だから、学修を通じていろんな観点に触れることができます。私が特に関心を持っているのは「スポーツと栄養の関係について」。小学生の頃から続けているバレーボールの経験が、専門ゼミでの学びのテーマにつながりました。アスリートの身体をつくるための食生活、トレーニングや試合の直前に摂取するものとコンディションの関係を、実際のプレー経験も生かしながら調べています。
身体を動かすことが好きで、子どもの「運動遊び」と心身の発達の関係について興味を持ちました。専門ゼミではフィンランド発祥の「モルック」というスポーツを体験するなど、いろんな遊びを楽しみながら実践し、理解を深めています。けん玉やこま回しといった「伝承遊び」は難しく、ゼミの仲間と何度も練習。アドバイスしあう中で、どうすれば子どもたちにも分かりやすく伝えられるかを考えることができ、「教える力」を養う機会にもなりました。