「物事を多角的な視点で考察する」ことです。授業内で提示される論点や課題点について、様々な角度から考えて自分なりの答えを導き出す。このスキルは、アカデミック・スキル演習やゼミ、履修した日々の授業を通して培われていったように思います。
ゼミでは、コミュニケーションを自分から積極的に取ることを心掛けていました。そのおかげで、自分自身が周囲にどう見えているのか気づき理解することができました。ゼミ担当の先生からは社交性の高さが私の強みではないかとアドバイスをいただき、自信になりました。社会のしくみや課題を学ぶ現代社会学科での授業では、「もっとこうすれば良いのではないか」と考えさせられる機会も多く、そうしたことが自分なりの考えを持ち行動することにつながり、就職活動にも役立ったと思います。
私は「埼玉の魅力を向上させるためにはどうすれば良いのか」を研究テーマに、出身地である埼玉県と向き合いました。ゼミの先生からは私には無かった視点や事実についてのアドバイスをいただき、それが卒業論文の礎にもなりました。故郷を改めてアカデミックな視点で見つめ直すことが、第一志望内定にもつながることとなりました。
目標は大雑把ではありますが、「誇りある故郷を、今よりも更に元気にしたい」、この一言に尽きるのではないでしょうか。埼玉県秩父地方という田舎出身の私ですが、大学4年間を過ごして物事の見え方が変わったように感じます。変化の激しい社会を目の当たりにして、自分の考えを持つことと、その考えが一点を見るのではなくて広く様々に見て考えるべきであるということが、いかに重要かを理解しました。これも、社会学を現代社会学科で学んだからこそ得たものです。4年間の学びをフル活用して、就職した鉄道会社での仕事を通して故郷のために尽力したい所存です。理想だけはあったとしても、その場に立たないと分からない現実もあります。「物事を多角的な視点で考察する」ことを忘れずに、これからの長い人生を歩んでいきたいです。
社会学部現代社会学科4年
A.S.さん
(2022年12月取材)