英語しか使わないネイティブの環境の中で自分の英語力に磨きをかけたいと考えたからです。また、大学生活の中で2度の留学を経験し、異なる価値観を持つ人たちとの出会いに喜びを感じていました。そこで、今回の留学の際にも異なる他者との交流をたくさん行いたいと考えました。
応募した当時、映画鑑賞をきっかけにしてネイティブアメリカンに興味を持ちました。そのため、彼らの暮らしの実態を詳しく学びたいと思い、アメリカにあるポートランド州立大学を選択しました。
大学での学びの機会を最大限に活用するように心掛けました。現在とは異なり、当時はTOEFLに焦点をあてた授業はありませんでしたが、学科の先生方が個別にライティングの指導をしてくださったり、単語のリストを作成してくださったりと手厚いサポートを受けることができました。それらが大いに役立ったと考えています。
卒業までに必要な単位数を留学前にできるだけ多く取得しておくべきだと思います。また、中には前期と後期セットで行われる授業があると思います。帰国後の授業が後期からの場合、少し苦労すると思うので、しっかりと計画する必要もあります。就職活動では、インターンシップが有利に働く可能性があるので早い段階から活動を始めることをお勧めします。
・Academic English(週4時間、2コマ)
リスニング・リーディング・ライティング・スピーキング全ての領域についてまんべんなく授業の中で扱います。印象に残っていることは、プレゼンテーションとエッセイの課題が2度ずつ出されたことです。2つの出来を比べることで自分が成長したことを実感できました。
・Understanding Academic Lecture(週4時間、2コマ)
正規の講義を理解するための授業です。授業では、いろいろなテーマの講義を扱います。模擬授業を毎回受けているような感覚で、ノートの取り方やディスカッションなど実践的なことを学び、とても充実していました。
・Intro To Native American Studies(週2時間、1コマ)
ネイティブアメリカンの歴史的な史実を学びます。先生がネイティブアメリカンの方でより理解が捗るのではないかと思います。授業では、1冊の書籍を取り上げてクラスメイト各々自分の意見を発表します。週末にもオンラインのチャット上で意見交換を行う機会があります。
興味があるからという理由だけでなく、その科目に対して深い知識をあらかじめ備えておくべきだと思います。また、シラバスの閲覧ができるならば事前にその内容を把握していると良いです。
授業では、学生同士でディスカッションを行う場面が多々あります。そのため、自分の意見を英語で発言する力が求められます。私の場合、スカラシップで留学した際の経験を活かすことができました。
街中には公園が多く設置されており、自然豊かな街だという印象を受けました。また、自転車で通学している学生や職員を多く見かけ、大学も駐輪ラックの整備や自転車屋の運営によるサポート体制があり、多くの場面でエコな取り組みの実践を目の当たりにしました。
寮の1人部屋で生活していました。
12階の部屋で窓からの見晴らしがとても良かったです。家具・洗面台等が備えられており、何不自由なく暮らすことができました。
大学・寮のミールプランを利用しました。バイキング形式で種類も豊富でした。
シャワーやキッチンを共有するスイートメイトが1人おり、その人と趣味やアニメについて常日頃英語で会話をしていました。また、週に2回程CPという英会話レッスンに自主的に参加できます。そこでは、多くの留学生と交流することができました。
ポートランドのダウンタウンへは歩いていくことができ、その周辺で買い物をしたりカフェに立ち寄ったりしました。また、ポートランドは緑豊かなところで川沿いを散歩すると気分が晴れ、とても気持ち良かったです。
新型コロナウイルスが蔓延している時期でしたので、どの場面でもマスクを着用するよう心掛けていました。その際、マスクを二重にして使っていたことを覚えています。
ポートランドは日本と比べて治安が良いとはいえません。なので、貴重品は肌身離さず、手提げバッグではなくショルダーバッグを用いていました。夜の外出は控えた方が良いと思います。
ファストフードが多くを占めるという食文化の違いで少し戸惑うことがあるかもしれません。そんな時は、学食で味付けされたお米が振る舞われますし、アジアンマーケットや飲食店を活用して克服していけば大丈夫です。
・外食/飲食費 (月額):7000円
・教科書代金: 15000円
・その他(ビザ申請費用、PCRテスト費用):100000円
・総額 (留学期間中の自費支払い総額):136000円
帰国後の就職活動をスムーズに行えるように求人情報を積極的に見るようにしています。留学の経験を活かして英語を活用することができる職を手にすることができるように頑張りたいと思います。
新型コロナウイルスの影響で留学期間が短くなってしまったのですが、有意義に過ごすことができました。多くの場面で英語を使い、これまで苦手意識があったスピーキングに少し自信がつきました。これからも英語力を維持するために日々勉強し活用できるところで力を発揮していきたいです。学長をはじめとする大学関係者の皆様にこのような貴重な機会をいただき感謝しております。ありがとうございました。
留学を通して、全く背景の異なる人たちと多くの時間を共に過ごしました。そのため、それぞれが持つ文化や習慣などの多種多様な価値観に触れ、自分自身が広い視野を持つことができるようになったと思います。同じコミュニティの中でも異なる価値観は存在するわけで、より寛容な心を持って相手と対峙することが可能になります。
海外の大学へ留学をすることは誰もが簡単に経験できることではありません。江戸川大学では豊富な選択肢の中から自分に最適な学びの環境を得ることができます。是非ともチャレンジしてみてください。
メディアコミュニケーション学部 情報文化学科 4年
M.D.さん
(2022 年 3 月取材)