「メディアリテラシー論」です。マスメディアが伝える報道が、公平性のある、正しい情報であるかを、分析し、自分なりに批評できる力を身に着けることができます。授業の中では、実際の報道のデータや数値を基に、様々な分析手法を学びます。ともに、本質を見極める力と物事を広い視野で考える力が身に付きます。現代社会では、誰でも簡単に情報が得られ、膨大な情報で溢れてます。得た情報を鵜呑みにしてそのまま伝えるのではなく、まず「本当にこの情報は正しいのか」を疑い、溢れる情報の中から正確な情報を選別・判断し、的確に伝える能力を養うことができます。
2年間、「イベントコース」で、イベントの企画・制作の進め方を学びました。企業が抱える課題に対し、 イベント という手法で、どのような内容にすればこの課題を解決できるのかを様々な視点から分析し、実際の企画内容を作り上げていきます。3年時では、1年間かけて、「2025年の大阪万博に若者を招致する」という課題に対して、若者が参加したくなる企画をグループで協働しながら1つの企画として仕上げました。他者と志を共にし、1つの物を作り上げる達成感はもちろん、広い視野で物事を考える力、ディスカッション能力、プレゼンテーション能力などを学ぶことが出来ました。
同じ製品でも、売れるものと売れないものがあります。私の所属していた井上ゼミでは、その違いを分析し、「商品が売れる仕組みや手法」を学びます。更に、学んだ手法を生かし、与えられた課題に対して、実際に企画を作り上げていくゼミです。様々なマーケティング課題に対する統合的な解決手法を学ぶため、実際の企業事例・カンヌライオンズをはじめとする広告賞作品の受賞理由を分析します。また、体験の場では、マーケティング関連のコンテストや学会の参加機会もあり、座学と実践の両方の観点から様々な広告の在り方やこれからのマーケティング・コミュニケーションの可能性を学ぶことが出来ました。
私は、「芸能人におけるリアコの存在意義の検証」という卒論を書きました、近年、SNSの普及により、芸能人とファンとの距離が近くなり、芸能人に対して過剰な恋愛感情を持つファン、「リアコ」と呼ばれる人たちが目立つようになりました。その存在が気になり、行動を観察すると、多額のお金を使い、強い愛情表現をする良い面と、芸能人と付き合おうとする、他のファンを阻害する悪い面が理解できました。事務所や芸能人にとって重宝すべき存在と言えますが、一方で、芸能人の活動の妨げにもなる存在とも言えます。果たしてリアコのような熱狂的なファンは、「芸能人にとって有益な存在なのか」という疑問が浮かび、存在意義の検証を基に、自分の考察と、これからの芸能人とファンとの付き合い方を見つめました。
メディアコミュニケーション学部 マス・コミュニケーション学科 4年
K.A.さん
(2021年3月取材)