薊 理津子

人間心理学科 准教授
博士(社会文化学)

東京都出身。同志社大学文化学科心理学専攻を卒業後、聖心女子大学大学院社会文化学専攻修士課程、博士課程にて博士号を取得。2015年4月江戸川大学社会学部人間心理学科に着任。

【主な業績】
・薊 理津子 (2012). パーソナリティと自己意識的感情 鈴木公啓(編) パーソナリティ心理学概論 (pp.131-140) ナカニシヤ出版
・薊 理津子 (2019). Topics 屈辱感 日本感情心理学会 (企画) ・内山伊知郎 (監修) 感情心理学ハンドブック (pp.43) 北大路書房
・Azami, R., Kikutani, M. and Kitamura, H. (2022). Perception of Hidden Confidence in Neutral Expressions: Interactions of Facial Attractiveness, Self-Esteem, and Names to Be Addressed by. Languages, 2022, 7(2), 88; https://doi.org/10.3390/languages7020088
・薊 理津子 (2022). 新型コロナウイルス感染症予防行動と行動基準との関連性――羞恥を媒介した検討―― 心理学研究,93(5),397-407

研究分野:心理学
専門分野:社会心理学


社会心理学は人間関係を扱う分野です。私たちは家族や友人、恋人など多くの人間関係の中でお互いに影響を与え合って生活をしています。その中で生じる、行動、思考、感情、また何故それらが生じるのかを明らかにします。

専門分野の魅力・学ぶ上で大事なこと


友人関係や恋愛など身近な事柄を扱いますので、親しみやすい分野だと思います。日々の中で、身近な人間の思考や行動に疑問を持ったり、身近ではなくともふと目撃した他人の行動に疑問を持つなど、人間の行動に興味があることがとても重要です。

研究テーマ


・屈辱感、羞恥感、罪悪感の心理的機能と喚起要因の検討
・屈辱感の適応的機能に関する検討
主に恥(屈辱感、羞恥感)や罪悪感といった感情を研究対象としています。これらの感情は他者に迷惑を掛けたときや、ルールを破ったときなど、自身が所属している集団から排除される危険性が高まった状況で生じる感情です。これまで、これらの感情の違いと、同じ状況に置かれても人によっては恥を感じる人もいれば、罪悪感を感じる人もいることから、何によってこれらの感情の生起に差が生じるのかを明らかにしてきました。加えて、恥という感情の一部である屈辱感に焦点を当てて、屈辱感を感じた経験をバネにして、個人が成長するためには何が関係しているのかを検討しています。

最近の研究活動


上記で挙げたテーマで研究を進めていますが、最近は人が他者を評価するときにはどのような基準で評価(評価基準)を下すのかを明らかにし、その評価基準と屈辱感、羞恥感、罪悪感の生起との関連について検討しています。

担当科目


心理調査概論、心理学統計法(応用)、感情・人格心理学、社会心理学調査演習、心理学実験、人間心理学特殊講義、基礎ゼミナールA・B、専門ゼミナールI・II、卒業研究

趣味


旅行と猫の世話です。我が家では猫を飼っており、家にいると猫にかまってほしいと要求されることが多く、そのため猫にかまう時間が長いです。自分が忙しいときや疲れているときは大変ですが、猫からのかまって要求がないと元気がないのかと不安になります。