メディアコミュニケーション学部
情報文化学科
学園祭では、授業での学びを生かして制作した作品を展示。親しみやすさや分かりやすさを表現するデザインの工夫が、情報を活用するためのポイントに。
Webサイトを利用した情報発信やSNSを使ったコミュニケーションは、現代の暮らしやビジネスに不可欠なものになっています。公共サービスや交通・生活インフラ、医療などの分野においても、ICTを活用し、専門家をはじめ幅広いユーザ(利用者)にとってさらに使いやすいサービスと情報の提供が期待されています。そこで欠かせないのが「情報デザイン」という視点です。デザインとは、見た目を整えることだけを指すのではありません。たとえば、必要としている情報がすぐに見つけられるWebサイト。機能や操作方法を分かりやすく伝えるインタフェースの工夫。VR(バーチャル・リアリティ)やMR(複合現実)といった先進的な技術を既存技術に融合することでさらに発展させたり、技術をより身近に感じられる環境をつくる取り組みも、情報デザインの一環といえるでしょう。
本コースでは、こうした広い意味での「デザイン」をキーワードに、専門的なソフトを使用したWebデザインやグラフィックデザイン、2D・3DのCG作品制作に挑戦。e-コマースシステム(ネットショップ)開発など実践的な学びも展開し、WebデザイナーやWebアプリ開発者といった、クリエイティブな職業に求められる知識とスキルの獲得を目指します。
3D(三次元)コンピュータグラフィックスについて、3Dデータの作成と出力、仮想現実への応用を行う実技中心の授業です。3DソフトウェアBlenderによるモデリング(形状)とレンダリング(写実性)について学びます。また、3Dプリンタや3Dスキャナについてその仕組みを学び、データの取得から加工、出力の作業を行います。さらに、3Dグラフィックスの仮想現実への応用について、仮想現実の体験による効果や作成に必要となる技術を学びます。
テーマごとに課題作成を行います。技術的テーマについてはグループに分かれて調査および発表による学習を行います。ここでは課題で学生が作成した作品をご紹介します。
Student Interview
自分専用のノートパソコンとペンタブは、制作スキルを高める上でとても役立つものに。ツールがいつも手元にあるため、デザイン系の科目ではもちろん、ふだんの作品制作にも活用し、練習を重ねることができます。これまでに学んできた知識とスキルを生かして、学園祭ではオリジナルの着せ替えゲームを制作。デザイン力を発揮できたことが嬉しく、大量のイラストパーツを作成しゲームとしてまとめ上げていく過程もスムーズに進められて、自信につながる経験となりました。
「グラフィックデザイン」や「3DCG制作」などデジタル作品制作に関わる授業はどれも興味深く、特にアニメ制作については個人的な作品にも取り入れながらスキ
ルを磨きました。またWebデザインについて学ぶ授業では、レイアウトやユーザの視線誘導、色の組み合わせによる効果などを学び、新たな視点を得たことで情報デザインへの理解をさらに深めることができました。卒業制作では大学で得た知識をフル活用し、アナログ×デジタルによる表現を考えたいと思います。