私が現代社会学科での学習や取り組みの中で、特に興味を持ち3年間取り組み続けた事柄は新潟県佐渡市宿根木における地域活性化に向けた取り組みです。
大学生2年生の時に国内専門研修の1つの中に清野先生が執り行う宿根木研修がありました。当時から観光による地域再生に関心があったため、座学だけでは学べない実践的な学びを得るために参加する事にしました。実際に新潟市佐渡市宿根木に訪問するとその当時から残る建築物によって創られた景観が、とても魅力的な景観を持つ地域だと感じました。私たち自身の五感を使って宿根木地区を観ていく中で、地域住民の方々と話し合いを行ったり、南佐渡クラフトフェアと呼ばれるイベントを共催したりと大学生が行える範囲で地域活性化に向けたお手伝いを3年間行い続けました。
研修を通して地域活性化の実態を深く学べたと言う事実は、今後何らかの形で地域活性化に関わることがあった時や違った場面でも活きる経験をしたと思います。
自分自身に成長したなと感じた部分は、特にありません。しかし、これまでの学生生活の中で培い続けた能力が全体的に成長したのは多少実感しています。部分的と言うよりはこれまで伸びてきた力が相乗効果でさらにレベルアップしたような感じです。
そうした相乗効果による私の成長に繋がった存在が、同級生たちの存在です。彼らは個々に持ち合わせている能力を最大限に活かして、その時点で最高の作品を作り上げていました。そうした場面を目の当たりにしていく中で、自分自身もそれに負けない努力と能力を使い、今自分自身が創ることが出来る最高の作品を作ろうという想いがこの4年間の成長に繋がりました。
当初、観光業界への就職を望んでいたのですが、新型コロナ感染症による全世界的なパンデミックによって観光業界への損害は激しく、観光業界への就職は諦め他業界への就職を目指して動き出そうとしていました。そんな中でこれまで共に多くの事柄を経験してきた友人からアドバイスを頂き、自信を持って次の就職活動に臨むことが出来、観光業界とは違った業界の会社様方から内定を頂くことが出来ました。
現代社会学科では実際に事象が起きている現地に赴き調査する「フィールドワーク」で、学生が実際に五感で感じ取ることでこれまで得られなかった事柄やそうした手法だからこそ多角的に物事を見ることが出来ます。こうした活動には学生ひとりひとりの活動としてではなく、学生たちによる1つの集団となって共に進めていく中で苦しみや辛さ等を一緒に味わい乗り越えていく経験を積んでいきます。その様な経験が自分自身ではわからない良い部分や悪い部分を学生同士が共有できる関係性を構築していたことで、私自身の就活活動の道筋をくっきりと照らしてくれたのだろうと思います。
この様な状況下では当初決めていた進路も難しくなってしまったものの、学生生活の中で学生同士が共に高め合い培ってきたモノが進路選択のキッカケになったのであろうと思いました。
私の強みや自信となったのは、観光研究同好会と呼ばれているサークルの活動です。実際に内定を頂いた会社の採用担当の方からもお褒めの言葉を頂いており、この経験がなければ就活活動は難しかっただろうと思っています。
大学生1年生の後期に友人達と共に「観光をより愉しみ、探求していく」を目的に現代社会学科の特性を学生だけで活かし試していく集団として江戸川大学観光研究愛好会を立ち上げました。2017年と2018年には全国の観光に関わる大学生が参加する観光庁や関連省庁が関わる「大学生観光まちづくりコンテスト」に参加して上位10チームに選出されたり、実際に長期休暇期間を利用して観光地への合宿調査を行ったりと大学内外で様々な活動してきました。今年度にはクラブ幹事会からの御推薦もあったため教授会で愛好会から同好会への昇格が認められ、めでたく江戸川大学観光研究愛好会から江戸川大学観光研究同好会になることが出来ました。私自身立ち上げ当初から副会長職に就き、活発的に会員がサークル活動を行える環境づくりをするために、表舞台ではなく裏舞台からサークル活動が円滑に進められる様に調整を行ったり、重要書類の作成をしたりと江戸川大学観光研究同好会を支えてきました。そうした経験が私自身の強みとなり、自信へと昇華したからこそ就活活動を乗り切ることが出来たのだと思っています。
目標はその時その場所で変化し続けるモノであると考えることからも、現状としては私が今後行う仕事に対して目標はありません。ですが、私が行う業務はお客様の人生の中でも、重大な買い物の1つであることからもホスピタリティ―力を持ち合わせた、お客様に寄り添うことが出来る接客を大切に業務に取り組んでいきたいと考えています。
社会学部 現代社会学科 4年
Y.H.さん
千葉スバル株式会社内定
(2021年1月取材)