ゼミでの学習・研究に取り組むなかでとくに面白さや魅力を感じていることを教えてください。
ゼミの学習における魅力は自分のやりたいことが出来ることだと思います。自分の興味のある分野について調べることが出来るので、自分のやりたいことを明確にすることが出来ます。明確にすることで目標がはっきりしますし、自分はこういうことに興味があったのだと自分の興味を再発見することが出来るのも魅力です。また、少人数で比較的分野の近い人たちが集まっているので、他の人の研究の話を聞くことで新しい発見があったりするのも面白いところです。
ゼミでの学習・研究に取り組むなかで難しさ・厳しさを感じていることがあれば教えてください。
研究や調査をするためには、その領域の知識が沢山必要になります。そのため、自分の調べたいことに関する論文をたくさん読むことになるのですが、やはり英語が多いため読むのに時間がかかりとても苦労しています。特に私は英語が苦手なため、早めに読み始めて、先生にも見てもらったりしていました。
また、私は実際に人を集めて実験をすることになったのですが、プログラムを組んだり、予備実験をしたりする必要があるため、時間を有効に使わないとデータが取れないという厳しさもあります。そのため論文提出までの予定をきちんと立てることが大切だと感じています。
人間心理学科での学習・経験を通して、ご自身で成長したと感じるところはありますか?
人間心理学科の授業ではレポートを書く機会が多かったので、根拠を調べて仮説を考えて目的を立てることはだいぶ上達したのではないかと思います。授業における発表の場面や、アルバイトなどの組織における今後の目標を立てる際などもこのプロセスが使えるということに気づき、使えているところが成長したところだと思います。
またゼミでは、人の発表に意見をいうことがとても大事です。今まで意見をいうというのは苦手な部分でもありましたが、他の人の考えを自分なりに解釈して疑問をしっかりと持つということを最近は意識して行動しているので、そういった部分も成長したところだと思います。
今後、取り組みたいテーマや、興味を持っている分野を教えてください。
私が現在取り組んでいるテーマは、購買行動を認知心理学的な実験的手法を用いて明らかにすることです。購買行動というのは意思決定の分野の1つで、その中でも私は多くあるものの中から1つのものを選択するときに、人は何を重視するのかということに重点を置いて調べています。こういった調査は質問紙などで行われることが多いのですが、今回はプログラムを用いて実験という形で行うつもりです。
卒業後の進路について、志望している職業・業務などがあれば教えてください。
卒業後は就職を考えています。もともと何かを作るということに興味があったことや、大学に入学してからパソコンを触る機会も多かったため、モノづくりや、IT業界の方に行きたいなと思っています。それ以外では、友人から地方公務員に向いていると言われたことがあるので、そういったものも視野に入れて考えています。心理学の知識(対人関係、分析など)は仕事の場面でも役に立つと思うので、直接的に『心理学』という仕事(カウンセラーなど)ではなく、間接的に活かせるようにしたいと思います。
社会学部人間心理学科
3年生
K.M.さん
(2016年12月取材当時)