2014年度に新設された「こどもコミュニケーション学科」。第一期生として入学した錦戸さんは「この1年で、保育に対する考え方が変わった」と話す。
「たくさんの知識を学び、保育施設などでの体験を重ねるうちに“こどもが好き”というだけでは保育の仕事は務まらないということを学びました。また実際の現場に触れることで、こどもたちだけでなく、保護者や地域の方々との関わりもとても大切だということが分かりました」
少し年の離れたきょうだいがいることもあって、いつも年下のこどもが身近にいたし、小さい子を世話するのが好きだった。それでも、こどもの成長についての理解や保育・幼児教育に必要な知識など、それまでにはイメージできていなかった学びがあった。
「こども一人一人の状態や、発達の課題を捉えるための視点の大切さや、家庭など他の要素も含めて考える必要がある。現場に触れて理解できたこともたくさんありました。これからさらに多くのことを学んで、自分自身をステップアップさせていきたいと思っています」
1年次の夏には、ニュージーランドでの海外研修に参加した。ホームステイを通じて現地の生活に触れるとともに、保育の現場を訪れることもできた。
「世界が広がって、とても印象に残る経験になりました。ホストファミリーと英語で話すのが楽しかったので、もっといろんな話ができるようになりたい。英語への関心が高まりました」
こどもコミュニケーション学科での4年間は、挑戦の積み重ねだ。近隣の幼稚園など保育の現場を体験する授業も多く、こどもたちと触れ合うボランティア活動への参加も大切な学びの場になっている。
「これからの目標は、こどもを教育する立場にある者として、ふさわしい人材になること。そのために、何ごともにも積極的に取り組んで、最後まであきらめない気持ちを胸に、勉強に励んでいきたいです」
こどもに関わる仕事に就くことは、幼いころからの夢だった。その実現に向けて、錦戸さんは挑戦を続けている。
メディアコミュニケーション学部 こどもコミュニケーション学科
S.S.さん