vol. 236 2025年3月14日

文章を介してエンタメと関わっていきたい

「演習・実習」での取り組みについて

小久保利己先生の演習・実習「CM撮影」では、監督として制作に参加しました。企画から構成、撮影、編集と全行程に関与する難しい立場ではありましたが、おかげで総合力が身についたと思います。

3年次の「専門ゼミナール」(小久保先生)について

前期では脚本と監督、後期では脚本とプロデューサーを担当しました。自分の書いた文章が映像化されていくことには、得も言われぬ感動を覚えました。撮影期間は辛いこともありましたが、編集時に苦労して撮影した素材が整然と並ぶ様を見て、とても救われた気持ちになったことは強く印象に残っています。

「専門ゼミナール」で学びになったと思うこと

脚本は人に伝える文章であるということを強く実感しました。前期では脚本兼監督であったため、自分さえ理解していれば撮影は滞りなく進みましたが、後期では別の方(監督)に解釈を委ねるという形になりました。脚本をブラッシュアップする際に、自分の言葉足らずが散見され、キャラクターの心情が上手く伝わらないことも多くありました。誰かに伝えるための文章を書くというのは、映像制作に関わらず、非常に大切なことであると痛感しました。

今後さらに学んでいきたいことについて

私はマス・コミュニケーション学科での3年間の学びを通して、文章の魅力に気が付きました。これからもシナリオだけにとどまらず、小説、エッセイ、短歌など、文章を介してエンタメと関わっていきたいです。卒業論文では、映画の研究を行いたいと思います。「アメリカン・ビューティー」という日本では2000年に公開された、アメリカの中流階級の家庭を描いたヒューマンドラマです。独特の映像表現で有名な映画ですが、まだ語られていない考察がたくさんあるのではないかと考え、このテーマを選びました。

メディアコミュニケーション学部マス・コミュニケーション学科3年

S.S.さん

(2024年12月取材)