vol. 222 2024年2月22日

友人の経験が卒業論文の研究テーマに

卒業論文の研究テーマ

私の卒業研究のテーマは「内部障害者との接触経験と象徴的偏見との関連」です。調査参加者に対し、内部障がい者との接触経験と障がい者に対する価値観について尋ね、内部障がい者との接触経験と個人がもつ象徴的偏見の関連を検討している研究をしました。

テーマに興味を持ったきっかけ

私の友人に内部障がいを抱えている子がいます。内部障がいは見た目ではわからない障がいであり、理解されづらいため、周りには内部障がいを抱えていることをなるべく隠していました。障がいを抱えているだけで差別につながることもありました。日常生活でも、例えば電車の優先席に座りたい状況でも、見た目では障がいを抱えていることがわからないため、周りの目が気になって座れないということがありました。友人の経験から、なぜ見た目ではわからない障がいは理解されにくいんだろうと思うようになりました。それがきっかけとなりました。

卒業研究の「おもしろさ」

3年次までの授業では、同じ学年・学科の学生数十人程度を対象にアンケートをとっていたため、同級生の考えのみを知ることができました。しかし、卒業研究では、外部調査を行ったため、年齢や職業などが違う多くの方の考えを知ることができ、おもしろさと魅力の両方を感じました。

卒業研究の「難しさ」

特に、頭の中に浮かんだ書きたいことを、文字として書き起こすことに難しさを感じました。論文執筆をするにあたり、読み手に伝わるような文章にしなければならないと理解しながらも、なかなかうまく言葉を書き起こせませんでした。ですが、ゼミの先生からアドバイスを受けながら、最終調整の段階までくることができました。社会的に意義のある論文となるよう、最後まで論文執筆を進めます。

4年間の学びを振り返って

1年生から学んできた様々な心理学の知識の集大成である卒業研究が、私にとって最も大きな学びであり成果だと思います。

社会学部人間心理学科4年
内定先:柏市役所

M.R.さん

(2023年12月取材)