高校生の時から考古学に興味があり、遺跡発掘に携わる仕事がしたいと考えていました。そこで博物館・文化遺産コースのある江戸川大学を見つけました。海外で文化財調査を経験することや、県や市町村でインターンシップに参加できるところに魅力を感じ江戸川大学を選びました。
夏季休暇を利用して、大学1年次にニュージーランド語学研修に参加し、2年次に海外専門研修でイギリス・フランスに、3年次にローマ・ヴェネツィアでそれぞれ2週間程度、専門に学んでいる文化財の調査研修に参加しました。また、2年次に流山市生涯学習部図書・博物館課でインターンシップに参加しました。このインターンシップをきっかけに、流山市教育委員会の発掘作業員として発掘調査に参加しました。
文化財のゼミに参加しました。研究テーマは国指定重要文化財平井地区1号古墳出土品の研究」です。研究内容は、群馬県藤岡市で出土した古墳時代の刀についての研究で、島根県の同時期と思われる刀と比較研究をしました。重要文化財「金銅装単鳳環頭大刀」及び「銀象嵌円頭大刀」の特別閲覧調査もさせていただき、大変貴重な経験もしました。
現在は、与那国町教育委員会の埋蔵文化財専門職員として、主に開発事業に伴う遺跡発掘をしています。また、発掘調査だけでなく、発掘した成果を学校教育に役立てる事や、文化財の現況調査など自分の足で見て回る仕事もあります。専門的なことだけでなくまちづくりや、産業振興、学校教育、生涯学習など様々な分野に関わる奥深さもあります。文化財行政の最前線として、やりがいのある仕事です。
社会学部 現代社会学科 2020年3月卒業
N.M.さん
与那国町職員(埋蔵文化財専門)
(2020年10月取材)