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2024.08.30

現代社会学科・佐藤秀樹准教授がバングラデシュ農家の貧困問題を解決するプロジェクトの第1年次完了報告を実施

加工したヤシ砂糖(パームシュガー)の商品開発

現代社会学科の佐藤秀樹准教授(専門分野:環境教育、環境社会活動、農業農村開発協力)は、企画立案および専門家として参加している「バングラデシュ・ジョショール県における零細ヤシ砂糖生産者および花卉農家の6次産業化を通じた生計向上プロジェクト」について、第1年次の事業完了報告を行いました。この事業は外務省の日本NGO連携無償資金協力の支援を受けて実施されています。

ヤシ樹液採取の様子

2023年5月から2024年4月まで実施された第1年次事業では、135世帯の零細農村生産者を対象に、協同組合の設立や技術研修を通じて能力開発を行いました。「ヤシ砂糖生産(50世帯)」「手工芸品づくり(30世帯)」「花卉生産(50世帯)」「アグロツーリズム(5世帯)」の各グループで、現金収入向上を目指し、当初目標であった5%増加を上回る成果を達成しました。また、小学校における有機農園の開設と、そこでの環境教育も実施されました。

採取したヤシの樹液

2024年5月からは、第2年次の事業がスタートしています。今後は、本格的な商品販売やアグロツーリズムの展開を通じて、地域の自立的な生計向上を目指し、貧困削減に貢献していく予定です。