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2024.06.10

現代社会学科・川瀬由高准教授の共編訳書『王崧興『亀山島』と漢人社会研究』が出版

社会学部現代社会学科・川瀬由高准教授(専門分野: 文化人類学・中国研究)が筆頭編訳者となった『王崧興『亀山島』と漢人社会研究:翻訳・論考・資料』が5月25日(土)に風響社より出版されました。

本書は、川瀬准教授が研究代表者を務め、日本文化人類学会植松東アジア研究助成金からの研究助成をうけて実施した共同研究の成果となっており、台湾の離島・漁村社会を舞台とした古典的民族誌『亀山島』(1967年出版)の翻訳に加えて、全体の約半数のページを解説・資料が占めるという独自の構成をとった翻訳論文集となっています。

川瀬准教授は、第2部〈論考篇〉所収の第1章「〈座談会〉『亀山島』を読む」や第8章「非集団論へのアブダクション:『亀山島』から「関係あり、組織なし」への理論的展開」において、漢人社会研究史に大きな足跡を残した故・王崧興教授の研究成果を今日あらためて読みなおすことの意義や面白さを論じています。また、第3部〈資料篇〉所収の第2章「中国の社会システムの動態」では、翻訳も担当しています。

『王崧興『亀山島』と漢人社会研究』(風響社)