2022.08.05
社会学部人間心理学科・石橋美香子講師(専門分野:発達心理学)らの共著論文『Individual differences in children’s anthropomorphic tendencies to their special objects』が8月1日(月)、ヒトの発達、学習、記憶など実証的な心理学研究を扱う査読付き学術誌『Cognitive Development』(Elsevier)に掲載されました。
本論文は4~6歳の子どもを対象に、擬人化傾向(無生物のモノへの心的状態や知覚能力の付与)の個人差と、養育者の擬人化傾向との関連を明らかにした内容となっています。
子どもに社会的つながりを動機づける実験手続きを行った場合とそうでない場合とで、子どもの擬人化傾向を測定。その結果、子どもの擬人化傾向は、社会的なつながりを求める動機の影響を受けるわけではありませんでした。その代わり、養育者の擬人化傾向と子どもの擬人化傾向には有意な相関がみられ、子どもの擬人化傾向の個人差は親子間のやり取りを通して獲得される可能性が示唆されました。
■論文情報
Masanori Yamaguchi, Meng Xianwei, Mikako Ishibashi, Yusuke Moriguchi, Hisashi Mitsuishi, Shoji Itakura (2022) Individual differences in children’s anthropomorphic tendencies to their special objects, Cognitive Development,
<参考リンク>
石橋美香子 講師