スポーツ社会学ゼミでは、プロサッカークラブの強化と、地域との交流を担う拠点を視察。(ジェフユナイテッド市原・千葉「ユナイテッドパーク」)

スポーツ社会学ゼミナール(競技)

サッカーを通して考える、スポーツの課題と解決策。
国内外のサッカー事情に目を向け、知識と体験を通して理解を深めながら、さまざまな課題の解決策を探ります。


現代社会において、スポーツはプレーする・試合を観る・プロチームを応援するといった「楽しみ」を提供するだけでなく、ビジネスや政治、文化、教育とも深く関わるほか、心身の健康維持やコミュニケーションの方法という側面も持っています。そこで本ゼミナールでは、主な研究対象としてサッカーを取り上げ、複数のテーマ・観点で捉えていきます。
たとえば、地域に根づいたプロサッカーチームのあり方。あるいは、サッカーに関するチームビルディングやコーチングについて。日本と海外のプロリーグを比較研究するといったアプローチも考えられます。またフィールドワークでは「スポーツの現場」を調査・体験。スタジアムではスポーツが観客を魅了する理由や、楽しさと感動を共有するしくみ・しかけを分析するほか、Jリーグ公式戦でボランティアに参加する機会も。知識と体験を組み合わせて、社会とスポーツの関わりを学びます。

末永 尚 先生
スポーツと身体の関係、スポーツと心の関係、スポーツと社会の関係などを学んでいく事で、スポーツの魅力を追求できます。

スポーツ社会学ゼミナール(公共)

スポーツが、私たちの社会に果たす役割とは?
キーワードは「スポーツ×社会×公共性」。現代社会におけるスポーツのあり方を考えていきます。


世界中からアスリートが集まる大規模な国際大会は、開催地の社会や経済にさまざまな影響を与えます。大会に向けて建設・整備されたスタジアムや交通機関は、開催後も都市に残されます。また、それまであまり知られていなかった競技が注目され、身近なスポーツとなって、新たな市場を生み出すこともあります。一方、商業化の悪影響や環境問題、あるいはジェンダー問題といった社会の課題が、スポーツによって浮き彫りにされることも少なくありません。
本ゼミナールでは公共の場におけるスポーツの姿を捉えながら、競技スポーツや生涯スポーツの課題を通じて、現代におけるスポーツの魅力と問題点を明らかにしていきます。フィールドワークでは日本オリンピックミュージアムや国立競技場で「レガシー」の意義を探るほか、地域のスポーツクラブなど選手育成に関わる施設を訪問し、インタビュー調査やデータ収集などを行います。

野上 玲子 先生
スポーツの現場へ行き、議論し、「本質を問うこと」が、最大の魅力です。学ぶ上で大事なことは、「自分の頭で考え、自分の言葉で自分の意見をきちんと言える力」を身につけることです。この力は皆さんにとって大きな武器となります。

Student Interview

サッカーというひとつの視点から、
社会の幅広い分野へと広がりました。


卒業研究では、社会情勢に大きな影響を受けたプロサッカーリーグの観客誘致方法の変化について、各チームのサポーターなどを対象としたWebでのアンケートを実施、研究を進めました。4年間の学びを通じて実感したのは、サッカーがさまざまなかたちで社会とつながっているということ。「観る・プレーする」以外にも、文化や博物館・観光といった分野にも関わっていることがわかりました。ひとつのテーマが、幅広い分野に関わっているという気付きは大きな成果でした。