社会学部
人間心理学科
人間心理学科 講師
博士(心理学)
茨城県出身。筑波大学人間学群心理学類を卒業後、筑波大学大学院人間総合科学研究科(心理専攻(修士課程)、心理学専攻(博士課程))を修了。博士(心理学)の学位を取得後に愛知県名古屋市にある東海学園大学の心理学部心理学科にて助教として勤めた後、2024年4月に江戸川大学へ着任。
社会心理学は、社会という環境における人の認知・感情・行動を扱う領域です。基本的には人間関係や集団といった、人と人が相互に関わる場面について検討することが多いですが、「自分が自分をどのように捉えるか」など、他者があまり関わらない場面を扱うこともあります。社会心理学は「社会的動物としての人間を理解する」ための学問であり、私が尊敬する社会心理学者は「極論、心理学はすべて社会心理学である」と言っていました(そのくらい幅が広いということです)。
社会心理学で扱っている概念は、言われたらなんとなくわかるが言葉で説明しようとすると難しいというものが多々あります。SNSの発展もあり、最近は情報に触れてそれをインプットすることが比較的容易になってきていますが、自分の考え・経験・欲求を言語化してアウトプットすることは、自己を理解し他者と適切なコミュニケーションを取るうえで非常に重要です。そのためには、日々の様々なことを自分の言葉で表すことを習慣化することが大事になってきます。
大きく2つのテーマを主として行っております。
1つ目が混合感情です。混合感情とは、ポジティブな感情(喜びなど)とネガティブな感情(悲しみなど)が混ざった感情のことであり、代表例としてノスタルジア(なつかしさ)等があります。
2つ目が時間的自己です。時間的自己とは、過去の自分、未来の自分といった様々な時間軸における自己のことを指します。
私はこれらの混合感情や時間的自己について、その機序や影響を実験や調査を基に検討しています。他にも色々な研究をしています。
最近では、未来の自分の視点で今の自分を捉えることでどのような影響があるのかについて、自己や感情の観点から調べています。
また、日本という文化において独自性の強い感情には何があるかや、日本では感情の捉え方にどのような特徴があるかについて、先述した混合感情の観点から調べています。具体的には、「儚さ」や「切なさ」という感情について、その詳細を明らかにするための研究を進めています。
心理調査概論、心理学統計法(応用)、感情・人格心理学、社会心理学調査演習、心理学実験II、人間心理学特殊講義、基礎ゼミナールA・B、専門ゼミナールI・II、卒業研究
基本的に歴史あるものを実際に見に行くのが好きです。特に、神社仏閣、城郭、宿場町・城下町といった建造物(群)に興味があります。この他にも、日本遺産や世界遺産として登録されているような、文化的価値のある場所を訪れることに喜びを感じます。
関連して温泉が好きです(なんだかんだ硫黄泉が一番)。日本全国まだ回れていない温泉地が多数あるので、人生の終わりを迎えるまでに1つでも多く行けたらと思っています。