伊藤美佳さんは 1年次より常にトップクラスの成績を残してきました。何事にも計画的に、そして継続的に取り組み、その努力を確実に結果に繋げてきました。伊藤さんの卒業研究の題名は「断眠が計算課題時のアンカリング効果に与える影響」。特に実験課題の作成には大変苦労しましたが、立ち止まることなく努力を重ね、素晴らしい卒業論文を書き上げました。
私は高校時代にテレビで戦争やテロのニュース報道を見る度に、なぜ人は争わなければならないのか、その心理について知りたいと徐々に思うようになり、大学で心理学を学ぶことを決意しました。しかし、県内に心理学を学ぶことができる大学が無く、高校の教員に相談したところ江戸川大学を紹介され、受検しました。
学業に力を注いだ4年間でした。特に2年次の必修科目がとてもハードでした。また、同じ期間にアルバイト先が人手不足となり、週に5日間勤務していました。そのため、大学とアルバイトの掛け持が大変でした。どちらも多忙でしたが両立することができたため、とても達成感がありました。また、大学の授業は専門的なことをたくさん学ぶことができ、充実した学生生活を送ることができました。
「断眠が計算課題時のアンカリング効果に与える影響」をテーマにしました。アンカリグ効果とは、例えば、「このボールペンの価格は500円より高いと思いますか。安いと思いますか」と回答者に質問をした後に、ボールペンの価格を尋ねます。すると比較対象である500円に推定価格が引っ張られてしまい、回答者は500円前後の価格をつけてしまうことを言います。スーパーのチラシや家電製品のセールポップの価格表示にもこの効果を促すような工夫がされていて、とても身近に起こりうる効果といえます。私は、三年次から睡眠に興味を持ったため、睡眠に関する卒論研究がしたいと思っていました。そのため、睡眠と身近な心理を掛け合わせて研究することができ、満足のいくテーマになりました。
地元の合同企業説明会に度々参加し、今の就職先に出会うことができました。合同企業説明会に参加しようと思ったきっかけは、キャリアデザインの授業でした。授業時に合同企業説明会に参加するように何回もすすめられたため、「1回だけでも参加してみよう」と興味を持つことができました。また、この授業では、社会人の経験談やマナーなど今後社会で生きていくのに役立つことをたくさん学ぶことができました。さらに、大学の授業はPCに触れる機会が多く、ExcelやWordなどの操作方法を詳しく学ぶことができたため、高校時代と比べて、PCをかなり使いこなせるようになりました。
社会学部 人間心理学科
2017年3月卒業
I.M.さん
(2017年3月取材)