vol. 23 2016年12月21日

サッカーへの想いが、仕事の活力へ

担当されている業務の概要をご紹介ください。

・取材対応
 サッカー専門誌やスポーツ新聞及び一般紙等の監督や選手の取材対応及び掲載記事の校正
・メディア対応
 Jリーグや天皇杯など公式戦開催時は試合後の記者会見やミックスゾーンで監督や選手が滞りなく取材を行えるよう記者と調整等をおこなう。試合中の写真や映像を自ら撮影・編集する場合もある。
・オフィシャルサイト/SNS対応
 クラブからの情報発信として、オフィシャルサイトや公式SNSアカウントでリリースなどの情報発信をおこなう
・自社発行媒体の企画・発行
 毎月1回発行しているクラブ情報誌「UNITED」や年に1度の「イヤーブック」、フリーペーパーの「JEFPRESS」などの企画・発行を行う
・関連企業広報誌のコラム
 関連企業の社内広報誌等に弊クラブのコラムを掲載
・広告デザイン
 広告として掲載するデザインをイラストレーター等で自ら制作または発注する

プロサッカーチームの広報を担当されるうえで、富永さんが大切にしていること、お仕事上の目標としているものはありますか?

Jリーグの理念でもありクラブとしても「ホームタウンと共に歩むクラブ」という“地域密着”をビジョンとして掲げており、地域の方々にジェフのことを好きになってもらう、或いは試合を観に行ってみたいと思っていただけるように、クラブの魅力を様々な媒体を通じて発信することを心掛けています。座右の銘というと大げさですが、「限界を決めない」こと。これは、自分にはできないとか、やりたくないとか、自分で自分の限界を決めずに何でも臆せずにトライしてみるということです。
目標はもちろんJ1昇格!チームが試合に「勝つ」ためにクラブスタッフとして現場を支えようと努力していますが、もちろん全ての試合に勝つことはできないので、勝敗に関わらず沢山のファン・サポーターに愛されるようなクラブにしていきたいです。

「プロサッカークラブ」の仕事に興味を持ったきっかけや、ご自身のお仕事として選ばれた理由は何ですか?

サッカーの歴史が深いヨーロッパや南米のように、日本でも人々の生活の中に「サッカー」が当たり前の存在になったらいいなという想いがずっとあって、それに挑戦できるのがこの仕事だと思って選びました。また、自分自身、小学1年生のころからサッカーをしていて、大学卒業後は一度一般企業に就職をしましたが、それでも社会人としてサッカーを続けている程サッカーが好きで、スポーツやサッカーの仕事に憧れもありました。

経営社会学科の授業やゼミで学んだことのなかで現在の仕事に役立っているもの、強みになっているものがあれば教えてください。

1週間の新聞記事で気になったことをクリップし、ゼミの授業の始めにメンバーに発表する。ということをやっていました。社会に出れば新聞を読むことは当然であり、その習慣が大学生のうちに付いたのは、今でも役に立っています。
現在の仕事の会社としての使命でもある“ジェフユナイテッド市原・千葉”というプロサッカークラブを「千葉」という地域に根付かせる、普及させるという点では、スポーツ(特にフットボール)がヨーロッパで普及した背景などの歴史を、在学中に深く学ぶことができたことは参考になる部分が多く、非常に役に立っています。

在学中に学んだこと・経験したこと、先生のお話やアドバイスのなかで、印象に残っているものがありましたらご紹介ください。

物事を客観的に「枠組み」から理解すること。」と当時ゼミの先生だった広瀬一郎教授にはよくご指導を受けました。例えば資料のコピーを取る指示があったとして、それをただ言われたとおりにコピーするのではなく、この資料は誰がどんな用途で使用するのかという所までを理解して行動をするよう今でも心がけています。

社会学部経営社会学科
2008年3月卒業

T.S.さん

ジェフユナイテッド株式会社
経営企画部 広報グループ

(2016年12月取材当時)