2025.03.19
社会学部人間心理学科の浅岡章一教授(専門分野:睡眠実験心理学・精神生理学)と西村律子准教授(専門分野:認知心理学・睡眠実験心理学)が、2月26日(水)に愛知淑徳大学星が丘キャンパスで開催された東海心理学会令和6年度第4回研究例会にて、「心理学と睡眠 ー睡眠を心理学研究に取り入れるー」というタイトルで、話題提供を行いました。
浅岡教授は、心理学における睡眠研究の種類について概説したうえで、いくつかある睡眠研究の手法の中から特に心理学研究に取り入れやすい質問紙を用いた研究方法について、詳しく説明しました。また、西村准教授は、実験的な睡眠研究の中でも、断眠実験について具体的な実施方法などを紹介し、これまで睡眠研究を行ったことのない研究者や学生が、睡眠変数を取り入れた心理学研究を実現するまでの手続きを説明しました。
当日は東海地方の研究者をはじめ、学部生や大学院生などの参加もあり、睡眠変数を心理学研究に取り入れるための具体的な方法について、たくさんの質問が挙がりました。
■浅岡教授のコメント
睡眠研究は防音室などの研究施設や脳波計などの研究機器が無いとできないと思われがちですが、必ずしもそうではありません。今回の話題提供が、睡眠を変数として取り入れた心理学的研究が少しでも増えるキッカケになれば嬉しく思います。そして、このような貴重な機会をいただけたことに感謝しております。
■西村准教授のコメント
私はもともと睡眠研究を実施したことのない研究者でしたが、そんな私がどのようにして睡眠研究を行うに至ったのか、またその魅力などを中心に話をさせていただきました。会の終了後には参加者の先生方から、今後学生の卒論指導に役立てたいなどのお言葉をいただき、睡眠研究の裾野を広げるための機会をいただけたことに感謝をしています。