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2025.01.23

心理相談センター・八鍬博敏助教の論文が『箱庭療法学研究』に掲載

心理相談センターの八鍬博敏助教(専門分野:臨床心理学)が執筆した論文「発達障害傾向のある中年男性との面接過程―風景構成法とバウムテストの変化から見る主体性の発生―」が、日本箱庭療法学会の学会誌『箱庭療法学研究』(第36巻3号)に掲載されました。

本論文では、発達障害傾向を持つ中年男性との心理面接過程をもとに、主体性が発生していく様子を考察しています。面接経過の中で用いられた風景構成法とバウムテストは、来談者のアセスメントに有効であり、さらに、描画の変化を見ることで、描画法が治療的であったことを示しました。

八鍬助教は論文の中で、「発達障害者の臨床心理学的支援においては、適応を目指し対処方法を教示する支援が重視されているが、本論文で考察したように、描画法という非言語的な支援は、主体性の発生に有効な支援であると考える」と述べています。

■論文情報

『発達障害傾向のある中年男性との面接過程』

八鍬博敏 助教