2024.11.11
社会学部現代社会学科の佐藤秀樹准教授(専門分野:環境教育、環境社会活動/農業農村開発協力)と2年生22名は、10月31日(木)に「現代社会演習Ⅱ・実習Ⅱ」の授業の一環として、株式会社ダイエックス(本社:千葉県松戸市)を訪問しました。今回の訪問では、設備工事会社の事業内容、労働環境、環境保全、およびSDGsの観点から、同社のサステナビリティと地域貢献活動について学ぶことを目的としています。
当日は、代表取締役会長の戸田栄造氏と総務部の峯元久美氏にご対応いただきました。株式会社ダイエックスは、冷暖房、空調、給排水、衛生、消防、電気設備の設計・施工からリノベーション、メンテナンス、水道本管布設工事、貯水槽清掃業務まで、幅広く事業を展開しており、戸田会長からは、会社概要や経営に対する理念についてお話を伺いました。
株式会社ダイエックスの特徴として、従業員の健康と働きやすさを重視している点が挙げられます。福利厚生施設「X-place」を導入し、従業員が健康増進やリフレッシュに活用できる環境を整備しています。また、同社は「健康経営優良法人2024」に認定され、災害復興支援や人道支援にも積極的に取り組んでおり、東日本大震災やウクライナへの支援活動を行っています。
SDGsの観点からは、地域での早朝清掃や美化活動、ビーチクリーン活動など、持続可能な社会の実現に向けた環境保全活動に努めています。さらに11月4日(土)には、地域住民の交流を促進するために、コミュニティFM局「かしみんFM」を開局しました。地元の人々がパーソナリティとして参加し、多様な番組を提供する予定です。
学生たちにとって、地域社会との共生や社員が働きやすい環境づくり、従業員の自主性の醸成、さらに環境保全活動への積極的な取り組みを行っている地元企業の実践例に触れることで、さまざまな学びを得る良い機会となりました。
■佐藤秀樹准教授のコメント
今回の企業訪問を通じて、株式会社ダイエックス様のSDGsへの具体的な取り組みや働きやすい職場環境の構築ついて学ぶことができました。また、社員同士のコミュニケーションを重視する環境や、若手社員が積極的に関わることのできる委員会の活動から、「人と人とのつながり」を大切にしている姿勢を感じ、企業理解を深める大きな一歩にもなりました。
■参加した学生のコメント
若手社員が主体となる委員会活動を通じ、社員間の連携とつながりが築かれていることを実感しました。また、社内の「X-place」によって、社員の心身のリフレッシュを図る福利厚生が整備され、社員同士のコミュニケーションが促進されていると感じました。清掃活動などの社会貢献活動を通じて地域住民とのつながりが構築されていることから、「人と人とをつなぐ場を作る」という理念がSDGsや社会貢献活動に具体的に反映されていると感じました。