2024.06.07
社会学部人間心理学科の福田一彦特任教授が映画『ナイトメア/悪魔の棲む家』のパンフレットにコラムを寄稿しました。ノルウェーで制作されたこの映画は、事故物件に引っ越して来たカップルが夢魔に襲われるサイコスリラーです。
「著書に『「金縛り」の謎を解く』がある福田先生に、本作のパンフレットへの寄稿をお願いしたい」。
この依頼を受けた熱心な映画ファンでもある福田特任教授は、ホラー映画の古典的名作『ローズマリーの赤ちゃん』とのストーリー展開の違いに触れ、本作品を「「自分自身にも現実におこりうるのではないか」という、現実的な恐怖を惹起する可能性を孕んでいる作りになっている」と評しています。
心霊現象と誤解されることも多い「金縛り」。この恐怖体験に科学のメスを入れ、解明していくプロセスを紹介しています。脳科学・生理学・生物学などの知見に加え、国地域により異なる文化的背景にも思索の網を広げ、丁寧に現象の事実をあぶり出してゆく様子は、さながら探偵が犯人を追い詰めていく過程のよう。科学者の仕事の手順を知り、理解を深めることも出来る一冊です。著者とともにミステリに挑み、謎解きを楽しみながら睡眠についての正しい知識を獲得してください。
福田一彦 特任教授