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2021.07.16

基礎・教養教育センター長・荒谷大輔教授の著書『使える哲学』が出版

荒谷大輔教授

基礎・教養教育センター長・荒谷大輔教授(専門分野:哲学・倫理学)の著書『使える哲学 -私たちを駆り立てる五つの欲望はどこから来たのか』(講談社)が 7 月 15 日(木)に出版されました。

「富」、「美」、「科学」、「正義」、「私」は、どの時代、どの場所でも同じだったのではなく、歴史の産物です。それがいかにして生まれ、いかに変化してきた結果、現在の私たちを捉え、駆り立てているのかを解明できるのが哲学です。本書は、近年の出来事からスタートして、歴史の地層を掘り進め、徐々に深度を下げていく作業を実演する一冊となっています。

【本書の内容】
I 富:「承認」への欲望
深度 0 2019 年:「富」の魔法
深度 2 1867 年:マルクスの価値形態論
深度 3 1759 年:アダム・スミスの道徳論
深度 4 1517 年:プロテスタント神学の救済論
II 美:「尊さ」への欲望
深度 0 2019 年:「美」の消費
深度 1 1979 年:「大きな物語の終焉」
深度 2 1800 年:「芸術」という神話
深度 4 1590 年:「何かよくわからないもの」の優美=恩寵
III 科学:「進歩」への欲望
深度 0 2020 年:「科学」の信仰
深度 1 1962 年:クーンの「通常科学」
深度 4 1543~1687 年:近代科学の「パラダイム」
IV 正義:「権利」への欲望
深度 0 2017 年:「正義」の揺らぎ
深度 1 1962~71 年:リベラリズムの「理想」
深度 4 1690 年:自然権のゆくえ
V 私:「ありのまま」への欲望
深度 0 2020 年:「私」の全肯定
深度 3 1781 年:カントの「理性」
深度 4 1641 年:デカルトの「コギト」
深度 1 1923 年:無意識を操作する広告技術
欲望の哲学史から未来へ

『講談社 BOOK 倶楽部』のウェブページ


<参考リンク>

教員紹介:荒谷大輔 教授


基礎・教養教育センター
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