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2017.05.01

社会学部人間心理学科の 2016 年度優秀卒業論文の紹介

社会学部人間心理学科の 2016 年度優秀論文発表会で、2 位に選ばれた細谷美雪さんの卒業論文「大学生の文化的自己観とゼミ担当教員のリーダーシップ・スタイルがゼミへの態度に及ぼす影響」を紹介します。

細谷さんが所属していた中村真教授のゼミナールは、社会心理学をテーマに研究を行っています。身近な社会的行動のしくみを調査や実験に基づく実証的研究によって明らかにすることを目指しています。

「大学生の文化的自己観とゼミ担当教員のリーダーシップ・スタイルがゼミへの態度に及ぼす影響」
2016 年度卒業生 細谷美雪さん(中村真ゼミナール)

<論文概要>
細谷美雪さんは、大学生 201 名を対象に質問紙調査を実施し、ゼミ担当教員のリーダーシップ・スタイルが大学生のゼミにおける勉学への意欲や充実感にどのような影響を及ぼすのかを実証的に示しました。また、その影響のあり方が大学生自身の自己のとらえ方(他者との調和を重視/他者から独立した存在であることを重視)によって異なる様相を呈することを仮説演繹的に実証しました。

<選考のポイント>
リーダーシップ・スタイルと集団成果の関係に関する社会心理学の先行研究を丹念に概観したうえで、これらの知見を大学におけるゼミ担当教員のリーダーシップと、大学生のゼミでの勉学への意欲・充実感との関連に援用して実証した点、そして、両者の関連が大学生自身の自己のとらえ方によって異なる様相を呈するという新たな知見を導いた点が高く評価されました。

「大学生の文化的自己観とゼミ担当教員のリーダーシップ・スタイルがゼミへの態度に及ぼす影響」要旨

<参考リンク>

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