研究所・センター
基礎・教養教育センター
基礎・教養教育センター長
基礎・教養教育センター 教授
博士(文学)
大学では留年しました。理科系で入学して本格的な勉強をはじめてやっと、いろいろと違うことに気づいたのでした。逡巡の中で今の専門に出会い「これだ」と思って研究を続けてきましたが、自分にこれほど合った仕事はなかったなと思っています。よくも悪くも哲学者。
哲学というのは、普段当たり前にしていることがどのような基盤によって成立しているかを問い、あらためて意味づけ直すことを目指します。倫理学は、それに加えて、人々の実践にかかわることを扱うということで哲学の一分野となっています。
出発点は何でも。掘り下げれば掘り下げるほど、いろいろなことが見えてきます。おそらくは予想もしなかったことがたくさん出てきますよ。
時代的背景や歴史を探っていくことは、常に予期を越える成果をもたらしてくれます。
最近では、「経済」についてもう一度問い直すという作業をしました。日常生活ではもちろん、経済学でもすでに現象として現れていることが前提とされる「経済」ですが、歴史を辿ればこれが、ある特定の思想が極めて特殊な過程を経て現実化したものであることがわかります。
ジャック・ラカンという人の精神分析を、社会分析のツールとして用いるということをやっています。上の「経済」についての研究もそうですが、大きな理論的な可能性をもつものだと思っています。この人の文章がとても難しく、「ほとんどわかってないだろ」という立場の人から変にディスられたり、同じくわかってない人がドヤ顔でどうでもいいことをいったりするので、すっかり人気がなくなってしまったのですが。そういうことを抜きにして。
基礎ゼミナール、哲学概論、キャリアデザイン・総合I、哲学、論理学、身体文化学I、身体の芸術、身体の現象学演習、人間心理学基礎、、専門ゼミナールI、専門ゼミナールII、卒業研究
「趣味」って言い方嫌いです。休日に自分の楽しみでやってるものっていうイメージがして。「哲学的探求(上記参照)」としてダンスをやってますが、それは研究ですね。ロードの自転車乗るのも、文学作品を読むのも、映画を見るのも、とても楽しい研究です。