社会学部
現代社会学科
現代社会学科 教授
博士(農学)
1990年環境庁入庁。以来約30年にわたり、国立公園管理や野生生物保護などを担当する現場の自然環境事務所や、法律や計画の立案などを行う本省自然環境局などを歴任。2020年から鹿児島大学で環境学プロジェクトを担当すると共に鳥獣保護区に関する研究を行う。2024年4月から現職。
自然環境を着実に保護しながら、その恩恵を持続的に活用できる社会が「自然共生社会」です。これを実現するために主要な課題となる「生物多様性の保全」と、そのための重要なツールである「自然保護地域の拡充」に焦点を当てています。
自然や野生生物と正しくつきあうためには、まずよく知ること、机上だけでなく体験に基づく自然観を自分事として身に付けることが大切です。このことは、地球社会の一員として生き抜き、次の世代に継承していく上で、全ての人にとって重要なスキルになるはずです。
現在、2030年までに陸と海のそれぞれ30%を何らかの自然保護地域として保全しようという世界目標(30by30)が掲げられています。また、国内ではシカ、イノシシ、クマなどによる被害が拡大し、適切な棲み分けやゾーニング管理が求められています。これらの実現に貢献できるような研究をめざしています。
日本の自然保護地域の中で、野生鳥獣の保護のために設けられる「鳥獣保護区」、とくに国立公園と対照される国指定鳥獣保護区についての研究を進めています。
環境概論、自然遺産論、国立公園論、環境特論、基礎ゼミナール、現代社会基礎、現代社会演習I、現代社会実習I、専門ゼミナール、卒業研究
趣味とすべきではないかもしれませんが、40代から始めた弓道です。鳥類との関わりが深い歴史や文化にも興味が尽きません。