社会学部
現代社会学科
現代社会学科 准教授
博士(社会人類学)
1986年北海道生まれ。2010年、北海道大学卒業。12年、首都大学東京大学院人文科学研究科博士前期課程修了。18年、同大学院博士後期課程満期退学。同年3月、博士号(社会人類学・首都大学東京)取得。日本学術振興会特別研究員PD(東京大学)を経て現職。主な著作に『共同体なき社会の韻律ー中国南京市郊外農村における「非境界的集合」の民族誌』(弘文堂、2019年)など。社会人類学の立場から、中国社会の研究を行っています。慶應義塾大学などでも非常勤講師をしています。
人間とは何か。文化人類学はこの壮大な問いに対し、人類の普遍性と個別性に着目し探求する学問です。
「肩こり」や「冷え性」は日本以外の国ではほとんど聞かれない病気です。では、日本人だけがこの「おかしな病気」と付き合っているのでしょうか?
文化人類学の面白さは、自分のそれまでの常識や思い込みを揺さぶるような新たな価値観に気づかせてくれることです。他者との「違い」を価値の優劣で判断するのではなく、その「違い」を尊重し、そこから新たな視点を学ぶこと。これが、文化人類学が最も大切にする姿勢です。
コミュニティ論、中国農村社会研究を専門としています。これまでの研究では、中国南京市郊外の農村で約 23ヶ月間の住み込み調査を行い、「共同体なき社会」というテーマについて考えてきました。
学部時代に中国に語学留学したことが初めての海外渡航でした。そこで経験した異文化への戸惑い(カルチャーショック)とその面白さが、いまも私の研究の出発点になっています。
現在、「移動」や「歓待」、「非境界」などをキーワードとする人類学的研究を進めています。
また、近年では中国民族誌学と並行して、日本の「共同体型社会」についての研究にも着手しています。
文化人類学概論、文化人類学原論、コミュニティ論、フィールドワーク論、現代社会演習I、現代社会実習I、専門ゼミナール、卒業研究、基礎ゼミナール、現代社会基礎、現代社会応用実習I、現代社会論A・B・C、現代社会・フィールド研修、海外専門研修
ボードゲームに興味を持っています。最近はすこし「観る将」になっています。