先行き不透明な時代だからこそ大切な自由時間の楽しみ。

食文化・レジャー学ゼミでは、都内で開催されたフードフェスなどを視察。さまざまな「食」に触れる体験が、多様な文化について関心を広げ、理解を深める機会に。

撮影協力:東武タワースカイツリー株式会社

キーワードは「宝探し」。現代と未来における「ウェルビーイング
(well-being:豊かさや幸せ)」を実現する上で、特に「食」に注目していきます。


いま、人々はどんな楽しみを求め、どんなことに幸せを感じているのでしょうか。
「レジャー」とは、個人が、自分自身の考えで過ごし方を決められる「自由時間」が原点。何かに夢中になり、楽しい思い出や特別な体験をすることで成り立ち、人々の幸福をつくり出す上で大切な役割を担っています。
本ゼミナールではレジャーの歴史と現在を学び、実践を通して新しい可能性を探ります。フィールドワークでは地域の資源となる日本や世界各地の「食」に着目し、食べる楽しみから生きる歓びへとつながる道を明らかにしていきます。こうして地域への愛着を深める一方で、関係人口(その地域の「ファン」)を増やしながら、日々の暮らしを活性化する道筋について学びます。授業で得た知識と、自らの体験・経験とを結び合わせながらレジャーとウェルビーイングについての学びを深め、豊かな人生のつくり方、そして一人ひとりを主人公としたライフデザインを提案する力をつけていきましょう。

土屋 薫 先生
幸福を手にするのに「セレンディピティ」という考え方があります。これは「それまで気づかず思いも寄らないところにこそ幸福は存在する」というものです。レジャーであれ、観光であれ、「偶然の出会い」に気づき、そこから振り返って新たな1歩を踏み出すときに、日常を再生させる力を持ちます。学びの場としては、ときに頭をフル回転させながら、ときに頭を空っぽにして、「犬も歩けば棒にあたる」を実践して欲しいと思っています。

Student Interview

体験から生まれた、新しい興味。観光分野との関わりにも注目。


フィールドワークの一環として、ハラール認証(イスラム法に則って生産・提供された商品・サービスであることの確認)を受けたレストランを訪問。イスラム教を信仰する人たちが安心して食事ができるお店があることからも、多くのムスリムが国内に住み、訪れていることが分かります。お店で認証制度の説明を伺いながら、実際にハラールフードを食べてみたことで、宗教や文化によって異なる特徴を持つ「食」についても興味を広げることができました。