2025.03.10
趣旨説明を行う川瀬由高准教授
社会学部現代社会学科の川瀬由高准教授(専門分野:文化人類学)は、台湾で開催された国際シンポジウム「『亀山島』を読み直す――50年後のいま、あの頃を王崧興とともに振り返る」(重新閱讀《龜山島》―― 五十年後,跟著王崧興一起穿越)において、趣旨説明の口頭発表を行いました。
2月28日(金)に開催されたこの国際シンポジウムは、川瀬准教授が筆頭共編訳者をつとめた『王崧興『亀山島』と漢人社会研究』(2024年5月、風響社)の刊行を記念したものです。川瀬准教授は現在、同書の共編著者とともに、台湾と日本との文化交流の解明と促進を主旨とする共同研究を実施しています(JSPS-24K00182、代表:長沼さやか教授(静岡大学))。今回のシンポジウムは、この研究プロジェクトの一環として、NPO法人「龜山島社區發展協會」および地域創生に携わる団体「海波浪 seabelongings海村洄站」と合同で企画・開催されました。
シンポジウムでは、『亀山島』が文化人類学の古典として、また地元の歴史資料として持つ価値や魅力について、活発な議論が交わされました。また、研究成果を地域住民に紹介する趣旨も兼ね、同書の舞台である亀山島を望む台湾・宜蘭県の港に建つ蘭陽博物館で行われました。当日は会場が満席となり、大盛況のうちに終了しました。
■川瀬由高准教授のコメント
「この古典に新しい生命を与えてくれてありがとう」との言葉をいただけたことを、大変光栄に思います。今回のシンポジウム開催にご尽力くださった龜山島社區發展協會の簡英俊代表、海波浪seabelongings海村洄站の黄建圖さん、そして共催となっていただいた蘭陽博物館の陳碧琳館長およびスタッフの皆さま、ならびに國家發展委員會に、心より感謝申し上げます。