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2024.11.27

教職課程センターが教員免許状取得を目指す学生を対象に教材研究合宿を実施

江戸川大学教職課程センターは、11月4日(月)から11月6日(水)にかけて、中学校および高等学校教員免許状の取得を目指す学生を対象に教材研究合宿を実施しました。

教職課程センターでは、長期休暇を利用して年2回実施する教職合宿に加え、史跡や文学作品ゆかりの地を巡る教材研究合宿も実施していました。しかし、ここ数年はコロナ禍の影響により、教材研究合宿は見合わせていたため、今回は久しぶりの開催となりました。

今回の合宿には、社会学部経営社会学科、メディアコミュニケーション学部マス・コミュニケーション学科、情報文化学科に所属する2年生と3年生の計5名が参加しました。「太宰治について学ぶ」をテーマに掲げ、青森県内にある小説家太宰治ゆかりの地や三内丸山遺跡、立佞武多(たちねぷた)の館、青森県立美術館などを巡りました。

■明坂匠馬さん(経営社会学科3年生)のコメント
教員を目指すうえで必ず触れる文学について、教科書に書かれていることだけを学ぶのではなく、実際に作者ゆかりの地を訪れることで、その土地の雰囲気や県民性にも触れることができ、太宰治に対する理解が深まり、貴重な経験となりました。

太宰治疎開の家

■煙草和真さん(情報文化学科3年生)のコメント
日本海側の特徴的な地形や昭和初期の建造物・家具を直接見ることで、教科書の内容が立体的に感じられました。また、戦争中の一般国民の生活についても理解を深めることができました。
合宿で得た体験を言葉にすることで話に厚みと説得力が増すと感じてました。この経験を授業の導入時などで生徒の興味を引く工夫や、親しみやすい雰囲気を作る際に活用したいと思います。

三内丸山遺跡

■池田哲平さん(マス・コミュニケーション学科2年生)のコメント
三内丸山遺跡や太宰治ゆかりの場所を実際に自分の目で見ることができ、教員を目指す者としてこの合宿は非常に良い機会でした。『走れメロス』など多くの名作が教科書で扱われる太宰治について、今回の合宿で得た経験を通じて、彼の人柄、人生について分かりやすく生徒に伝え、生徒の興味を引くような授業を行いたいと思いました。

千畳敷海岸 太宰治「津軽」の碑

■髙橋海吏さん(マス・コミュニケーション学科2年生)のコメント
合宿に参加するまでは太宰治について詳しくしりませんでしたが、生家である斜陽館を訪れて、太宰が過ごした家や小説を書いていた場所を実際に見たことで親近感が湧きました。また、ふかうら文学館では太宰が旅館で食べた料理や彼の歴史、実際に泊まった部屋が展示されており、当時の彼の生活に触れることができました。この経験を通じて太宰治への理解が深まり、とても有意義な合宿になりました。

斜陽館

■小杉山湧月さん(マス・コミュニケーション学科2年生)のコメント
合宿では、ふかうら文学館、太宰治疎開の家、斜陽館、芦野公園を巡り、太宰治と深浦のつながりや地元に根付く文学の魅力、太宰治が愛した芦野公園の風景を実際に見ることができ、太宰治の文学の原点に触れました。
青森の自然と文化は、太宰治の文学における「人間の孤独と苦しみ」というテーマに深い影響を与えています。彼の作品を通じて、青森の厳しくも美しい風土や、人々の温かさ、文化の豊かさを直接体験することができました。3日間の合宿は、忘れられない充実したものとなりました。

立佞武多の館