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2024.03.29

人間心理学科研究生・阿部雄大さんの論文が『心理学研究』に掲載

江戸川大学では、本学卒業後も特定の専門事項の研究を希望する卒業生に対し、書類等選考の上、研究生として在籍を許可しています。

阿部雄大さんは社会学部人間心理学科を2021年3月に卒業後、西村律子准教授(専門分野:認知心理学)指導のもと作成した卒業研究の内容をさらに深く解析するため、研究生として在籍していました。

その研究の成果をまとめた論文が、日本心理学会発刊の査読付き学術雑誌『心理学研究』への掲載が決定し、先行して2024年3月15日(金)にWeb公開されました。(紙媒体では第95巻第4号(2024年10月)に掲載予定)

本論文は、ガム咀嚼が選択的注意機能に与える影響を検討している先行研究を対象とし、先行研究が明らかにしているデータを、メタ解析したものです。ガム咀嚼を行っている群と、ガム咀嚼を行っていない群での選択的注意の成績を比較した結果、選択的注意を測定するために使用されている課題の違いによって、ガム咀嚼の効果が異なることが明らかとなりました。情報の選択段階は初期から後期に分けて考えられるのですが、本研究の結果は、後期の情報選択段階にのみ、咀嚼の効果が認められることを示しました。

なお、阿部さんは2024年4月から駒澤大学大学院人文科学研究科心理学専攻へ進学し、さらに研究を深めていく予定とのことです。