2023.10.17
江戸川大学卒業生の若松優津さん(2018年卒・こどもコミュニケーション学科)が、デフバスケットボール女子日本代表チームに選抜されました。在学中は女子バスケットボール部の主将として活躍し、2025年東京デフリンピックで金メダル獲得を目指す若松さんに、これまでの経緯や今後の抱負についてコメントを寄せていただきました。
■若松優津さんコメント
在学中に女子バスケットボール部の大森典子トレーナーからデフバスケに挑戦してみたらどうかという話をいただきましたが、当時は聴覚障害者であることを前向きに捉えられませんでした。卒業後、社会人バスケットボールのチーム「AFBB」で活動しているうちに、在学中よりも聴力の衰えを感じるようになりました。そんな中、ある難聴の方との出会いがきっかけで、チームメイトにも背中を押され、障がい者手帳を取得しました。そこで初めてデフバスケに挑戦してみたい!という気持ちが芽生え、在学時の大森トレーナーにもう一度紹介をいただき、2022年11月に代表選考会に参加しました。手話も覚えておらず不安な気持ちも大きかったですが、手話や口語など様々な方法でコミュニケーションを取ることの新鮮さや楽しさ、声のない静かな空間に衝撃を受けました。そして、複数回の選考合宿を経て日本代表に選抜していただきました。現在は週3~4日ほどAFBBで活動しながら、1~2ヶ月に1度行われる日本代表合宿やデフバスケのイベントや大会に参加しています。
デフバスケットボールは声でのコミュニケーションを取ることが難しい分、手話でのコミュニケーションのほか、自分たちで共通の認識を持てるようなサインを作る(サインバスケと言います!)など、様々な工夫をして戦います。2025年11月に開催されるデフリンピックのバスケット競技の会場は大田区総合体育館です。ドリブルの音や足音だけが響く、シーンとした空間をぜひ体験しにきてください!これを機にたくさんの方にデフやデフバスケ、そして手話にも興味をもっていただけたら嬉しいです!初の金メダル獲得に向け頑張りますので応援よろしくお願いします!