2021.07.15
杉山敏啓教授
社会学部経営社会学科の杉山敏啓教授(専門分野:金融機関経営論)の著書『銀行業の競争度-地域金融への影響-』(日本評論社)が 7 月 15 日(木)に出版されました。
金融機関経営の実務的研究に長年携わってきた杉山教授が、日本の銀行業について学術的視座から考察した専門書です。銀行業界では合併や店舗統廃合が進むことで銀行間の競争度合いが低下し、地域によっては金融の寡占化が進む可能性が心配されています。本書は、銀行業の競争度の変化が、借り手等の利用者そして金融機関自身の経営パフォーマンスに及ぼす影響を総合的に分析するとともに、金融機関が経営健全性を保持しながら安定存続するための将来シミュレーションを提示しています。地銀再編が相次ぎ、オーバーバンキング時代から銀行不足時代へと変化する中、読者の期待に応える処方箋を提示するものです。
【目 次】
序 章 銀行業の競争を考える
第1章 邦銀のオーバーバンキング問題
第2章 銀行業の金融競争度の評価
第3章 地域別金融競争度の評価
第4章 金融競争低下が地域の企業活力に及ぼす影響分析
第5章 金融競争低下が地域の貸出金利に及ぼす影響分析
第6章 金融競争度と金融安定性の関係を巡る分析
試論 A 金融機関の ROA・経費率のシミュレーション試行
試論 B 金融機関の経費削減のシミュレーション試行
終 章 銀行不足時代の足音
<参考リンク>