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睡眠研究所
すいみんチェックシート解説
睡眠パターンの特徴
- 平日は規則正しく眠っているが,休日になると平日よりも2時間以上起きる時刻が遅くなる.
- 布団に入ってから寝付くまでに時間はかからない.
- 眠った後,朝まで目覚めることは,ほとんど無い.
- 平日の平均睡眠時間が6時間を切っている (成人の場合).
解説と睡眠改善のヒント
- 昼間 (特に午前中) の眠気が強いようならば,平日の睡眠時間が足りていない可能性があります.
- 生活のパターンを見直して,就床時刻を早めることで十分な睡眠が平日にも取れるように工夫しましょう.
- 発達に伴い必要とされる夜間の睡眠時間は短くなります.高齢者の場合,6時間程度の睡眠でも問題のない人が多くなります.平日の昼間の眠気が強くないようであれば,土日もそれにあわせた睡眠パターンにすることで,体内リズムの乱れを防ぎ,睡眠の質の向上が期待できます.必ずしも長く眠ることが良い事ではありません.
- 日本人の睡眠時間は,他の国の人と比較すると1時間以上短い傾向にあります.他の人と同じ長さの睡眠時間をとっていても,十分な長さの睡眠をとれているとは言えません.
睡眠パターンの特徴
- 就床時刻が遅く,起床時刻も遅い.
- いつもより早い時刻に眠ろうとしても眠れない (寝付くのに時間がかかる).
- 休日になると,昼間まで眠ってしまう.また,休みが続く期間には昼夜逆転の生活になることもある.
- 一度眠ってしまえば,朝の起床までの間に目を覚ますことは殆ど無い.
- 朝に起床することに困難を感じる.
解説と睡眠改善のヒント
- 眠っている時間帯を前に少しずつずらしていく必要があります.ただし,ひとの場合,睡眠の時間帯を前にずらしていくのは困難です.しかし,不可能というわけではなく,少しずつなら可能です (一日に30分程度ずつ).
- 眠る前に過ごす部屋が明るすぎると,早く眠るのが難しくなります.夕方以降は暗めの部屋で過ごすようにしましょう.一方,朝には十分な明るさの光を浴びる事で,睡眠が後ろにずれることを防ぎましょう.
睡眠パターンの特徴
- 日中や夕方の時間帯に長い仮眠が認められる.
- 夜間の睡眠は短くなりがちで,寝つきにも時間がかかり,就床時刻も遅い.
解説と睡眠改善のヒント
- 長い仮眠をとらないように気を付けましょう.
- 眠る時間帯は夜に限定し,それ以外の時間は起きているという事が大切です.そうすることで夜の寝つきも良くなります.
- 週末に長く寝たり,日中や夕方に仮眠をとったりしても,日々の睡眠不足を完全に補うことは出来ません.むしろ週末と平日の睡眠パターンが極端に異なる事や,睡眠を分断してとる事は,体内リズムの乱れを引き起こし,夜間睡眠の質を悪化させる原因となります.