イベント・講座
高校教員向け研究会

第1回英語教育研究会(2014年度)

第1回英語教育研究会開催報告
期 日:平成26年10月17日(金)13:30~17:30
会 場:江戸川大学 A棟8階第1会議室
参加者:高校教員、企業、他大学教員、他大学大学院生、本学教職員・学生48人

基調講演

「東大で読む『赤毛のアン』:英語教育の将来的方向性」
講師:山本史郎(東京大学総合文化研究科 教授)

東京大学教養学部における英語教育の流れをUniverse他の共通テキスト制作の裏話を交えながら、伝統的な「実用英語vs教養英語」の二項対立が「技能訓練」と「知能教育」に変容していることを解説。4技能(LSWR)を伸ばす技能訓練に加えて外国文化に対する理解を深め、日本語力を高め、解釈と鑑賞をとおして頭脳と心を鍛える必要性を力説する。その実践例の1つとして『赤毛のアン』の日本語訳と映画版を取り上げ、村岡花子による日本語訳とご自身によるものとを比較検証。感性豊かな精緻な読みに感動し、アンの世界の魅力を再発見した講話であった。
 

研究発表(1)

「国際コミュニケーションに対する大学での取り組み」
 講師:松村豊子(江戸川大学情報文化学科 教授)

江戸川大学情報文化学科における国際コミュニケーションに関する取り組みをカリキュラムと教育内容の2点から紹介。カリキュラム構成の特徴として、(1)4技能の習得、(2)英語文化に対する専門的理解、(3)英語以外の科目(特にロジカルシンキング、プレゼンテーション、キャリア教育)との連動性、(4)異文化体験を挙げ、常に「新しいこと」にチャレンジし、自己の体験を論理的に豊かに表現できる学生の育成を目指していることを伝える。

研究発表(2)

「江戸川大学情報文化学科:教育の概要」
 講師:古里靖彦(江戸川大学情報文化学科 教授)
 講師:神部順子(江戸川大学情報文化学科 教授)

江戸川大学情報文化学科の教育内容を(1)基礎学力の涵養、(2)専門的学力の育成、(3)表現力の訓練、(4)実践力の体得の4点から紹介。コンピュータ組立演習、日本文化のデジタル表現、デジタル新聞「学生瓦版」の制作、日本及び世界の伝統文化・芸術の観賞、インターンシップ等々の実践活動をとおして、学生が入学から卒業まで「社会人になるための知識・技術・人間力」をどのように習得するかを説く。