近年、各大学図書館では、学生の皆さんの主体的な学習をサポートする場とする「ラーニングコモンズ」を整備する取り組みが行われています。最初にアメリカで提唱されたラーニングコモンズのおおまかな定義は、図書館内の空間を単なる静粛学習の場所、資料貸出の場所のみならず、様々な形の利用者スタイルに対応した、進歩した学習支援、情報資源、充実した設備をワンストップサービスとして利用者に提供することです。本学でも数年間をかけてグループワークやアクティブラーニングに対応した学習環境整備を行なってきましたが、今年度ついに図書館２Fに、ラーニングコモンズ「ネコモンズ」が設置され、4月1日から運用が始まります。

コモンズ空間はアクティブエリア・コミュニケーションエリアの２つに分かれ、アクティブエリア内では、電子黒板を用いて授業やミーティング等を行うことができ、グループで自由に話し合いができる授業前後学習の場を提供します。加えて、ミニイベントを定期的に実施し、図書館の新しい活用方法について、利用者の理解浸透を深めていきます。

また、図書館ではネコモンズエリア内に限り、軽食を取ることを許可します。これまで定期的に利用者から上がっていた、館内で軽い食事やおやつを取りたいという要望を取りいれ、一層のくつろぎの空間を提供することが可能になりました。
資料貸出・返却のみの短時間利用から、利用者の知的好奇心を満たし、自発的な学習、コミュニケーションの場を提供する、利用者長時間滞在型を目指すために、ラーニングコモンズの導入は新しい一歩となります。4月からの図書館をお楽しみに！